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本来参拝すべき場所とは

先ほどは、初詣参拝ランキングという形で、参拝客の多い神社をご紹介してみましたが、果たして、本来の筋で言えば、それは正しいことなのでしょうか。確かに、神道には決まったルールが存在しないので、行きたいと思うところに行けばいいのですが、一つだけ覚えておいて頂きたいことがあります。それが、氏神さまの存在です。氏神さまとは、皆さんが住んでいるその土地の神を示します。基本、私たち日本人は、その氏神さまに守られているという考えがあり、皆さんもご存知の伊勢神宮は、更に、その大枠として、日本国民の総氏神として、日本の国土を守っているという考えになります。

ただし、神道上では、先ず、自分たちの地域神である氏神の存在が最優先とされ、先ず、

「氏神さまに参拝してから、崇敬する神社に参拝する。」

というのが、本来の主旨になります。ですので、これを機に、一度、自分の氏神を知って、参拝してみるというのは如何でしょうか。因に、自分の氏神さまが分からないという場合は、各都道府県ごとに神社庁というのがあります。そこに電話をして(104で調べられます)、今住んでいる住所と氏神さまを知りたい旨を伝えれば、すぐ調べて頂けます。試しにチェックしてみても面白いかもしれません。

恵方参りとは

「恵方(えほう)参り」とは、古来の正月にみられた参拝方法のひとつになります。この「恵方」とは、年神さまが在位する方角というもので、その方角は毎年変わるとされています。そのため、その恵方に向かって参拝をするというものですが、これを先ほどの氏神さまへの参拝と合わせると次のような参拝手順となります。

先ずは、今年の恵方を知る(平成29年の恵方:亥子(真北から少し西方))。そして、参拝する目的地たる神社を迂回し、神社が恵方の方角になる地点まで向かい、そこから神社を目指して参拝する。ということになります。これは、方違え(かたたがえ)という考えに基づき、こうすることで、氏神さまと恵方の両方に適した参拝が出来ると言われています。




(神社人事務局:東條英利)
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