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神宮寺(じんぐうじ)

神社に付属して建てられた、または神社を管理するために建てられた寺院のこと。別名、別当寺(べっとうじ)、宮寺(みやでら)

神宮寺は、神道と仏教の軋轢が懸念される中から誕生し、神仏折衷の存在である「権現」を用いることで、無用の混乱を回避しようとする狙いがあったと考えられる。その為、神宮寺では、こうした権現を崇敬することで、神と仏の両方に崇拝することを実現させた。

だからと言って、基本、神社と寺院のどちらが立場上、主となるかは、個々の事例により一概に付すことは出来ないが、江戸時代は、仏教全盛の時代でもあり、当時は、寺院の力関係の方が強く、ひとつの神宮寺が複数の神社の管理を行っていたところもあった。