神道って、宗教法人ですよね。ということは、神社人は、宗教の勧誘を目的にした宗教活動サイトなんですか？

実は、たまに聞かれる質問ですが、確かに、神社は法令上、宗教に分類されています。でも、ヨーロッパに行って、教会を見るからキリスト教ですか？と言われるかいうとそうでもありません。そういう意味で言えば、この神社人の目的は、あくまで、地域振興にあって、それ以上でもあって、それ以下でもありません。

また、これは神道を知らない方であればある程、このようなご質問があるのかもしれませんが、実は、神道は、世界でも珍しい程、宗教っぽくない宗教なんです。神さまも一つでなければ、バイブルや教典もない。お寺のお坊さんと違って、説法も説かない。ただただ、感謝する宗教とでもいいましょうか。基本、信仰される側に選択肢が置かれ、その存続は、町内会や個人によって、自発的に支援されているという非常に稀な形態をとってます。そんな寛容で曖昧という点では、正に日本人的感性を体現してます。いわゆる、氏子（神社の管理エリアみたいなものにお住まいの方）という意味でも、信者にカウントされていても、布教している訳でもなく、会費を取る訳でもないので、実は、その点を自覚していない方々が大半というのが、現実なんです（なんてったって、総務省発表では、7000万人近くの方が神道に属しているとカウントされていますからね）。

唯、神社人は、神社をあくまで、地域の文化中心地と捉え、その情報を活性化させることで、観光資源の再興と、日本の伝承文化の再生を願って活動しておりますので、特定の神社に肩入れすることなく（特定のイベント企画はありますが）、総じて、等しく崇敬し、扱っていくつもりです。

ですので、厳密には、宗教活動ではないですし、変な勧誘行為なんかも当然のことながらございませんので（神道も勧誘行為は行っておりませんので）、その点、ご安心下さい。あくまで、日本の文化を楽しもうシリーズ神社版と思って頂ければ結構です。因に、神社本庁に、「神道に改宗したい場合どうすればいいんですか」と聞くと、「あ〜、神社でお賽銭あげて頂ければ結構です」なんてことを言われました（笑）。でも、神社は日本の歴史や文化の象徴ですからね。そこに鎮座する理由というのは必ずあるんです。それが、歴史や伝承であり、東京都内の神社も多くは、関東大震災や東京大空襲で、文書が焼失してしまって、由緒が分からなくなってしまうものが多数あります。こうした自分たちの生まれた土地の原点は、多くの方に知って頂きたい部分は当然数多くありますね。