それでは、実際に豆まきをするにあたって、どんな点に注意をすれば良いのでしょうか。まぁ、厳密には、ここにルールなどというものはありませんし、地域性によって多少の違いもありますので、必ずしも正しい作法というものがあるわけではありません。ですので、ちまたでささやかれている作法も含め、あくまでご参考程度にご参照ください。 | | |
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[1].部屋の換気を十分に行う! |
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やはり、禍々しい鬼(魔)を祓う儀式と考えれば、それを外に追いやるのが、豆まきの本懐ですからね。やはり十分な換気のもと行うのが道理と言えるでしょう。ですので、豆まきを行う際は、多少、寒くても家の窓を全開にして、気の流れを充実させましょう。 |
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[2].使用するお豆は炒った大豆を使う! |
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「何故、炒った大豆を使うのか」というきちんとした答えは実はありませんが、一部には、「炒る」は「射る」に通ずるという指摘もあるようです。確かに、元は、追儺は、豆をまくのではなく、弓を射ってましたからね。あながち分からない指摘ではありません。ただ、生の豆は、そこから芽(魔)が出てくるので縁起が悪いと言われており、本来は、お祓いを行った豆を使用されるようで、そういう意味では、この豆は神社やお寺から受けたものを使用するのが一番良いのかもしれませんね。もちろん、「そんな時間がない!」という場合でも地域によっては、豆を神棚に供えてから撒くというところもあるようで、市販のものを供えた上で撒くというのもありなのかもしれまれません。また、中には、落花生を代用する地域もあるようですが、何だか落花生だと痛いというより、鬼も喜びそうなフワフワ感がしますね(笑)。 |
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[3].豆まきは本来家長か年男がまく! |
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まぁ、これは必ずと言ってしまうと時代的にも厳しい部分もあるのかもしれませんが、元々は、家長たる父親が行うか、その年と同じ干支に生まれた男性が撒き手となるもののようです。でも、子供に鬼役をやらせるというのは何となく出来ないですよね(笑)。ちなみに、今年の年男は、午年(うま)になります。 |
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[4].年の数だけ豆を食べる! |
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よく、豆まきの後は、まかれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べると言います。また、これも地域によっては、年の数に一つ加えた数など多少、その数に誤差が見られるところもありますが、これによって、体が丈夫になり、風邪を引かないと言われています。 |
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[5].その他 |
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この他にも風水的見地に則って、撒く時間帯や恵方を気にされる方もおりますが、ここに関しては正直よく分かりません。また、まく豆の数を予め、自分の年齢に合わせるとか、中には、8粒の豆を8回撒いて、合計64粒撒くといい、という指摘もありますが、これは縁起を担ぐということでしょうから、興味があるようでしたらトライしてみてください。余談ですが、「鬼は外、福は内」という呼びかけがありますが、中には、鬼を神の化身として扱い、「福は内」のみだったり、「鬼は内、悪魔は外」など一風変わったかけ声をかける地域もあるようです。 |
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以上、節分特集でしたが、中国に由来し、独自の進化を遂げた日本の「豆まき」は、まさに、その節分の名残とともに、一年の始まりを示す第二の正月と言えるのかもしれません。節分を祝い、気持ちのいい新年を迎えられればいいですね。
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