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自宅に神札を祀ってみる!
神社に行くとお守りのみならず、神札(おふだ)を授かることもできますが、意外とその祀り方というのは分からないものです。もともと、これらの神礼は氏神さまから授かるのが本来の流儀なのですが、なかなかそういったことを教えてくれる方は少ないと思います。ですので、ここではそのファースト・ステップとして、祀り方の基本というものを振り返ってみたいと思います。

もちろん、中にはマンションにお住まい等の理由で躊躇されている方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは祀るという姿勢・心根が大事なのであって、必ずしも完璧に再現しなければならないということではありません。
例えば、あるカナダ人が「切り株をくりぬいた凹みに神札を祀っている」という事例が神社関係の発行物で紹介されていたこともありましたが、これも一つの気持ちの表れとして充分に理解されております。

最近は洋間に合わせたデザイン性の高いものやあまり場所の取らない簡易なものまで実に様々なものが用意されております。ですので、まずはあまり深く考えず、自分なりに祀ってみるというのは如何でしょうか。もちろん、神札の配置や向きなど、祀る上で幾つかのルールがあるのもまた事実ですので、ひとまず、下記ご参照頂きつつ、実現可能な範囲から試してみて下さい。

聞くところによると、倒産企業の7〜8割に神棚がないという統計もあるようです。別にこれは単純にご利益云々という問題ではなく、やはりお祀りをするという心根の問題が深く関係しているのではないでしょうか。ちなみに、そうした神棚や宮形は専門店はもちろんのこと、大きな神社で受けることも可能です。
神棚・宮形の設置方向・設置条件
神棚・宮形は、一般的に、

北側南向き
西側東向き

のいずれかに設置します。この方位は神社も同様で、中には異なる方位を示す神社もあるようですが、その場合は何かしらの理由を含むことが多いようです。

また、理想を言えば、最上階の部屋(上の階に部屋がない)がベターで、マンション住まいなどで難しい場合、神棚が接する天井に、「」「」「」と書いた紙を貼ることもあるようです。やはり、神さまの上を歩くというのが失礼にあたるといった感じでしょうか。
神札(おふだ)の置き方
「神札」は、通常、「無病息災」や「家内安全」、「商売繁盛」などを願い、自宅や会社に祀ります。一般的には、氏神さまから受けた天照大御神さまを仰ぐ神宮大麻(じんぐうたいま)氏神神社の神札、そして、崇敬する神社のお神札の三体を祀ります。

特に、神宮大麻は天照皇大神を祀るため、伊勢の神宮より直接受けた方がいいようなイメージがありますが、あくまで、氏神さまから受けた神札の方が優先されますので、その点はご注意ください。
ご先祖さまを祀る
さて、神棚でそれぞれの形で八百万の神々を祀る方法を簡単にお伝えしましたが、実は神道には祖霊祭祀というもう一つの御霊を祀るものがあります。それは言葉の通り、「ご先祖さまを祀る」というもので、先祖供養というと今では仏教のイメージが強いですが、そもそもご先祖さまを祀るというスタイルそのものは神道の流れを汲むことが大きいとさえ言われております。
実際、全国的なシェアは低いですが、「神葬祭(しんそうさい)」と呼ばれる神式の葬儀があり、「奥津城(おくつき)」と呼ばれる神式もお墓も存在しております(こちらは往古の流れにそって、依り代的な意味合いも示し、墓石のてっぺんがまっ平らではなく、少し尖った形状をしているなどの特徴を含みます)。

そうすると、当然、自宅でそういったご先祖さまを祀るにはそれなりのものを用意する必要がでてくるのです。何故なら、神棚はあくまで神霊を祀るためのものであって、ご先祖さまの御霊とはまた異なるからです。そこで登場するのが祖霊舎(それいしゃ・みたまや)と呼ばれるものです。

こちらは、いわゆる神道式の仏壇に代わるもので、仏壇と異なりこちらはご先祖さまの御霊を家の守護神としてお祀りします。また、その形状も大きさやシルエットは仏壇とさほど大きな違いはありませんが、ケガレを忌み嫌うという意味もあってでしょうか、白木が使用され、仏壇のように黒塗りを施されたものではありません。これを地域によっては、神棚併用する形で祖霊舎をお祀りしますが、神霊の方が位は高いため、祖霊舎は神棚より下の位置に祀られることが広く一般的となっております。

もし、ご先祖さまを神式でお祀りした場合はこちら「祖霊舎」をご用意ください。
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