崇神天皇7年 (668年) | | 日吉大社 (滋賀県) | | 現在の八王子山(牛尾山)の山頂に祀られていた磐座(いわくら)を軸に、2社の奥宮(牛尾神社・三宮神社)があり、東本宮がその牛尾神社の里宮として建立される。 |
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天智天皇7年 (711年) | | 日吉大社 (滋賀県) | | 天智天皇が営んだ大津京(近江宮)を鎮護するため、大神神社より、大己貴神の御分霊を勧請し、奉祀するようになる。 |
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延暦7年 (788年) | | 日吉大社 (滋賀県) | | 最澄が、比叡山に延暦寺を建立する。これにより比叡山の地主神として崇敬されていた日吉大社は、天台宗並びに、延暦寺の守護神として崇敬されるようになる。また、この頃から中国の天台宗本山、天台山の国清寺で祀られていた山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)にならい、山王権現(さんのうごんげん)と呼ばれるようになる。そして、天台宗の拡大に応じて、日吉社、日枝社が各地に勧請されるようになる。 |
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延暦13年 (794年) | | 日吉大社 (滋賀県) | | 京が平安京に遷都するのを機に、比叡山の位置が、京の鬼門に位置することから、日吉大社は、鬼門除けの社として、中央からも崇敬されるようになり、日吉大社の属性が、単なる地方神から中央の守護神へと変化する。 |
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延暦20年 (802年) | | 平岡野神社 (石川県) | | 天台第4氏の座主、泰範上人(たいはんしょうにん)が勅命により北辺の鎮護として大津市坂本の山王権現(日吉大社)よりご分霊を勧請する。 |
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天長7年 (830年) | | 仙波日枝神社 (埼玉県) | | 第53代淳和天皇(じゅんなてんのう)の勅命により、天台宗の僧侶、円仁(えんじん)が、現在の埼玉県川越市の場所に、無量寿寺(後の喜多院)を創建する。そして、その創建の際、喜多院の鎮守として、日吉大社からご分霊を勧請し、仙波日枝神社を建立する。 |
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永治元年 (1141年) | | 日枝神社 (岐阜県) | | 飛騨国(現在の岐阜県高山市)国司で、三仏寺城城主であった平時輔が、狩りの最中に一匹の老狼を見つける。これを射ようと矢を放ったところ、狼の姿は見えず、矢が大杉に刺さっていたことから、これを大山咋神の神徳として、老狼を救われたとして、日吉大社よりその御分霊を勧請し、ここに日枝神社を創建する。 |
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永暦元年 (1160年) | | 新日吉神宮 (京都府) | | 後白河上皇の命により、院の御所(法住寺殿)の鎮守社として、比叡山東坂本の日吉山王七社(日吉大社)より御分霊が勧請される。 |
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養和元年 (1181年) | | 日枝神社 (岐阜県) | | 源義仲により三仏寺城は落城し、日枝神社も焼失してしまう。 |
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文明10年 (1478年) | | 山王日枝神社 (東京都) | | 太田道灌が江戸城を築くにあたり、川越の仙波日枝神社よりご分霊を勧請し、山王日枝神社を建立する。 |
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元亀2年 (1571年) | | 日吉大社 (滋賀県) | | 織田信長が、比叡山領を横領したことを機に対立し、信長による焼き討ちが行われ、日吉大社も焼失の憂き目にあう。その後、豊臣秀吉の尽力により、当社も再興を果たす。 |
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天正18年 (1590年) | | 山王日枝神社 (東京都) | | 徳川家康公が江戸に移り、江戸城を居城とすると、山王日枝神社(永田町)をその守護神として、また、徳川の氏神として篤く奉祀する。また、中央区の日本橋日枝神社は、この山王日枝神社の境外摂社となり、元々、神輿の巡幸における御旅所(おたびしょ:休憩所のようなもの)だったことに始まり、この頃より日本橋日枝神社として祀られるようになった。 |
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慶長10年 (1605年) | | 日枝神社 (岐阜県) | | 現在の岐阜県高山市に高山城が築城され、金森長近がその城主として入城した際に、日枝神社をその高山城の守護神とするため、以前、三仏寺城は落城に伴い、焼失してしまった日枝神社を復興し、現在地に遷座させる。 |
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承応3年 (1654年) | | 山王稲穂神社 (東京都) | | 山王日枝神社より御分霊を勧請し、山王稲穂神社が建立される。 |
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寛文13年 (1673年) | | 日枝神社 (神奈川県) | | 吉田勘兵衛という材木商が、幕府から許可をもらい、吉田新田(よしだしんでん)と呼ばれる横浜発展の基礎を築いたとされる埋め立て地を作り上げていた。その完成における苦労は計り知れず、その完成を神仏の功徳とし、日枝神社を山王日枝神社(永田町)よりご分霊を勧請して創建した。 |
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明治元年 (1868年) | | 山王日枝神社 (東京都) | | 山王日枝神社(永田町)が、准勅祭社に指定される。 |
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大正元年 (1912年) | | 山王日枝神社 (東京都) | | 山王日枝神社(永田町)が、官幣大社に昇格し、皇居の守護神として正式に認められる。 |
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このように、日枝神社は、何らかしたの守護の使命をもって祀られることが多いため、その社あるところに何らかしらの意義をみることが出来る非常に興味深い神社と言える。 |
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代表的な山王系列社
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| | ■ 日吉大社(ひよしたいしゃ)/総本社 [所在地]滋賀県大津市坂本5-1-1 [主祭神]大山咋神・大己貴命 ・山王系列社の総本社! ・日吉大社のページへ |
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| | ■ 山王日枝神社(さんのうひえじんじゃ) [所在地]東京都千代田区永田町2-10-5 [主祭神]大山咋神・国常立神・伊弉冉神・足仲彦尊 ・永田町に鎮座する江戸の守護社の一つ! ・山王日枝神社のページへ |
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| | ■ 日枝神社(ひえじんじゃ) [所在地]富山県富山市山王町4-12 [主祭神]大山咋神・大己貴命 ・富山県の県社・「さんのさんのまつり」は富山最大の祭りとして賑わう! ・日枝神社(富山市)のページへ |
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| | ■ 日枝神社(ひえじんじゃ) [所在地]岐阜県高山市城山156 [主祭神]大山咋神 ・岐阜県の県社・例祭の山王祭りは櫻山八幡宮の例祭とともに高山祭として有名! ・日枝神社(高山市)のページへ |
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| | ■ 不乗森神社(のらずのもりじんじゃ) [所在地]愛知県安城市里町森38 [主祭神]大山咋神 ・愛知県神社庁が指定する五等級社とされる日枝神社! ・不乗森神社のページへ |
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| | ■ 日枝神社(ひえじんじゃ) [所在地]静岡県伊豆市修善寺826 [主祭神]大山咋神 ・修善寺の鎮守として弘法大師により創建された日枝神社! ・日枝神社(修善寺)のページへ |
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| | ■ 山王神社(さんのうじんじゃ) [所在地]京都府京都市右京区山ノ内宮脇町5 [主祭神]大山咋神・玉依姫尊・大己貴命 ・最澄の母・妙徳夫人の生地とも言われ、普賢寺の鎮守社となった神社! ・山王神社のページへ |
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| | ■ 新日吉神宮(いまひえじんぐう) [所在地]京都府京都市東山区妙法院前側町451-1 [主祭神]日吉山王七神 ・京都府の府社であり、院の御所(法住寺殿)の鎮守社とされる神社! ・山王神社のページへ |
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