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疲れた現代人にオススメ!?

Case4.悲運のヒロインが導く特殊ご利益スポット

今回、ご紹介のスポットは、ちょっと異色のパターンです。実は、神社自体は非常に小さく、殆どの方は最寄りにいたとしても気付かれない方の方が圧倒的に多いと思います。それくらい、小さな神社ですが、そんな規模と認知度の低さとは裏腹に、その特異性は非常に高く、こちらは、昔、この地域で起こったある哀しい話に基づいて祀られおります。場所は、東京都中央区という正に中心地で、水天宮駅より少し歩いた距離にあります。それでは、一体この小さな社にどんなバックボーンが隠されているのでしょうか。
時はさかのぼること江戸時代、1659年のお話。当時は、吉原という遊女屋が集まり、大層賑わった地域がありました。俗にいう夜の街とでも言いましょうか、現在で言うところの歌舞伎町や六本木といった遊びの街で、そこには、高尾太夫(太夫:たいふとは敬称を表し、ここでは分かり易くするため、以下、高尾嬢としましょう)という当時19歳で、非常に若くて、美しい女性がおりました。彼女は、容姿端麗、芸事に長け、書も抜群といったいわゆるスーパーレディーでして、No.1の指名を受けていた売れっ子でした。そして、その人気は、比類ないものを誇っていたと言われます。

そんな売れっ子No.1高尾嬢の人気は、当然のことながら、広く知れ渡ることとなり、当然のことながら、お偉方も黙ってはおりません。高尾嬢は、奥州仙台藩の殿様、伊達綱宗公の目に留まり、大層可愛がられたようです。しかし、綱宗公のリクエストは日に日に増し、挙げ句は大金を積んでは、ウチの女にならないかと誘われます。しかし、そんな高尾嬢、仕事では夜の仕事に就きながらも、実は意中の彼氏がおり、綱宗公の誘いを、いよいよもって、拒んでしまいます(実は非常に真面目な方だったんでしょうね)。彼女の返答に怒りに狂った綱宗公は、隅田川の中州あたりで、彼女を斬り殺し、そのまま川中に捨ててしまいます。

数日後、高尾嬢の遺体は、川岸に漂着し、当時、その近辺に居合わせていたお坊さんが、その遺体を引き上げ、手厚く葬ったそうです。噂を聞きつけた周囲の人たちは、その高尾嬢の不憫さに多くの同情を寄せ、そこに社殿を立てて、高尾大明神として祀ったのが、当社の始まりとなります。
いやはや、ヒドい話です。ここで分かるのは、神社の中にもいろいろありますが、当社は、実在の人物が神として祀られてる類いに属すということです。菅原道真公などを代表とする祟り神、荒魂に近い感覚もありますが、祟りや災厄の類いが見られた訳ではなく、どちらかという大衆感情的な良心によって崇められたものなので、質的には大きく異なります。また、お稲荷さまと称されているので、いわゆる稲荷神(ウカノミタマ)が合祀されている可能性は否定できませんが、現時点では確認が取れておりませんので、神格化した高尾大明神が、あくまで、主祭神と言えそうです。

そんな高尾稲荷神社ですが、この由緒を踏まえた上で、他の神社とは物凄く大きく異なる部分があります。それが、当社のご神体です。ご神体は、神が宿る場所や物を表し、神社にはなくてはならない存在です。そして、そんな当社のご神体は、こちら高尾大明神の頭蓋骨になるのです。
ご神体の種類は数あれど、実際のご遺体を上げているのは、非常に珍しいケースとなります(他にありましたら、編集部宛にご連絡下さい)。それほど、当社は、珍しく、貴重であり、そんな神社がひっそり都内の片隅に鎮座しているというのは、ある意味、驚きでもあります。そして、その頭蓋骨というご神体から導かれるご利益は、頭にまつわる悩み、病に利くとされ、古くは、頭痛、ノイローゼ、薄髪などにご神徳が高いと言い伝えられております。現在で言い換えれば、やはり悩みの多いという点で、ウツ病に!と言えますでしょうか。今回、ご紹介した神社はオモシロというより、異色となりますが、起こりがやはり、高尾大明神の悲運に対する良心が起こした神社という意味でも、守っていきたいものでもあります。都内で働き、疲れてきたら、高尾大明神に、一度、皆さんの悩みをご相談されては如何ですか?
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